メンテナンスガイド

革のお手入れ

天然素材である革は、愛用すればするほど、味わいを増すのが魅力。
気に入って使っている財布やバッグもメンテナンスをすることでより美しく、
より長く使用することができますし、応えてくれるのも革という素材です。


革製品を気持ち良く長くお使いいただくために、簡単に出来るお手入れの方法をご紹介します。

ご注意

※洗剤・漂白剤など薬品は使用しないでください。シンナー・アセトン・ベンジン等も使用しないでください

用意するもの

・革用ブラシ
可能なら2本(豚毛/馬毛) なければ布だけでもOK


・革専用のオイルもしくはクリーム


・布 2枚 塗布用/乾拭き用
綿などの天然素材で、革を傷つけにくい柔らかいものがおすすめです。

日頃のお手入れ

日ごろのお手入れはブラッシングだけで十分。
ホコリを取り除き、表面を整えるだけでも小さな傷も目立たなくなります。
さらにクロスなどで乾拭きすることで自然な光沢が生まれます。

オイルやクリームを塗ってのお手入れのタイミング

傷がひどく目立ち始めたり、手で触れた時にかさつきを感じたら。


使用頻度やご使用状況にもよりますが、おおよそ 2 ヵ月~ 半年くらいでお手入れを開始する方が多くなっています。

革は天然のものなので、かさついたり、しっとりしたり、日々移ろいます。
あなたの好きなタイミングで行ってみてください。


※乾燥や水に濡れてしまった場合は早急なお手入れが必要です。

STEP,1 ブラッシングして汚れを落とす(日頃のお手入れ)

ブラシを使ってブラッシングしてほこりを取り除きます。

使用するブラシは馬毛などの柔らかくこしが強い、長めの毛のものを使用すると良いでしょう。

革表面についた汚れや細やかなホコリを取り除いたり傷を軽減し、肌理 ( キメ ) を整えることができます。

強く押し付けず、優しくなでるようにブラッシングしましょう。

ステッチ部分はホコリがたまりやすいので念入りに行うのがポイントです。

内側のスエードもブラシで軽くなで、埃を取り除き、整えましょう。

日頃のお手入れはここまでになります。

オイル等を使った本格的なお手入れは、STEP,2 へ

STEP,2 オイルを塗る

布にオイル(クリーム)を取り、手早く塗り広げる

柔らかい布に、米粒くらいのオイル(クリーム)を取ります。

オイル(クリーム)を、さっと全体になじませます。

付け過ぎはシミの原因にもなりますので、“薄く手早く”がポイントです。

革の種類によっては、オイル(クリーム)を塗ると色落ちをする場合もあるので、初めてお手入れする際は、目立たない場所で試してからご使用されることをおすすめします。

マチなどの細かい箇所は特に乾燥しやすい箇所になります。

STEP,3 ブラッシングしてオイル(クリーム)を馴染ませる

ブラッシングしてオイルを馴染ませます。

使うブラシは豚毛などの固めのブラシを使用すると効果的です。

力を入れず、手早く表面を磨くようにブラッシングします。

オイルが馴染んて光沢が増し、表面が滑らかになります。

小さなキズも目立たなくなってきます。

STEP,4 乾かす

オイルやクリームの種類によりますが、30分~1時間ほど、比較的風通しの良い直射日光の当たらない場所に置き、オイル(クリーム)をしっかり革になじませましょう。

STEP,5  乾拭きをする

柔らかいきれいな布で全体を優しく乾拭きします。

オイル(クリーム)が残っているとシミの原因になったり、指紋がついてしまいますので、しっかりふき取りましょう。

最後にカーボンを乾拭きします。

カーボンは乾拭きだけで充分です。

余程ひどい汚れの場合は固く絞った布巾で拭いてください。

オイル(クリーム)や指紋が残らないようにしましょう。

保管方法

・他のものに密着させたり重ね置きをせず、高温多湿を避け、通気性の良い冷暗所に保管してください

・時間経過や保管方法等により、使用されていなくても硬化、剥離、ベトつきを伴う劣化が起きる可能性があります。定期的なメンテナンスをおすすめします。